ルネサス工場退職者の厳しい就職状況

 再建を目指す半導体大手ルネサスエレクトロニクスですが2012年12月10日には2013年より産業革新機構をはじめとする、トヨタ自動車や日産自動車など民間9社を割当先とする1500億円の第三者割当増資を行うことが発表されました。

 

 ルネサスでは2012年10月には工場で働く従業員を中心に7511人のリストラを実施しましたが、第三者割当増資の発表後も2013年1月にはさらに3000人以上を超える追加リストラを発表しました。それだけでなく北海道にある函館工場など、3つの工場の売却を決定してもルネサスの赤字拡大が止まりません。

 

 大変なのはルネサスだけではなくルネサスの工場を退職者した従業員も、新しい就職を求めて苦しんでいます。、山口県の宇部市にある工場を早期退職した771人のうち、2013年2月の時点で183人が別の会社に就職することができました。

 

 しかし依然として工場での再雇用者を除く、430人の就職が決まっていません。山口県内には宇部市の他にも柳井市と光市にルネサスの工場があり、こちらでもリストラされた従業員の就職が決まっていません。ルネサスの企業理念は「夢のある未来をつくる企業を目指し、叡智を結集した新技術により、地球と共生して人々が豊かに暮らせる社会の実現に貢献」でした。

 

 立派な企業理念ですが経営陣の責任は重く、企業の舵取りを間違うと多くの従業員が路頭に迷います。半導体メーカーだけでなく、パナソニック・ソニー・シャープなどの家電メーカーも再建に苦しんでいます。痛みを伴うリストラを行う以上は、経営陣もそれだけの責任を果たしてもらいたいものです。